消化器科受診時に気をつけたい身だしなみのポイント①

消化器科受診時に気をつけたい身だしなみのポイント1 おなか不思議メモ
“病院に受診したら、お医者さんの診察もあるし、検査もあるかもしれないよね。あれ?どんな服装が良いんだろう?” こんな疑問や経験、ありませんか? この記事では、消化器科を受診する際の服装や身だしなみのポイントについて、わかりやすく解説していきます。前半戦。
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消化器科受診時に気をつけたい身だしなみのポイント

身だしなみのポイント

こんにちは。外科医のもぐたんです。

“病院に受診したら、お医者さんの診察もあるし、検査もあるかもしれないよね。あれ?どんな服装が良いんだろう?”

こんな疑問や経験、ありませんか?

例えば、ワンピースを着て行ったら「お腹を見せてください」と言われて焦ったり、

アクセサリーをつけたまま受診したら外すように言われたり…。

この記事では、消化器科を受診する際の服装や身だしなみのポイントについて、前半と後半に分けてわかりやすく解説していきます。

前半は、

  • 医師との対面診察時
  • 腹部超音波検査(エコー検査)時
  • 胃カメラ検査時

後半、

  • 大腸カメラ検査時
  • バリウム検査(胃部X線検査)時
  • CT/MRI検査時

先に後半戦を見たい方はこちらから↓↓↓

について解説します。

医師との対面診察時に気をつけるポイント

医師は診察の際に、特におなかの診察では、見る(視診)、聞く(聴診)、叩く(打診)、触る(触診)の順番で診察していきます(学生さん、試験に出ますよー!笑)。

診たり、触れたりする必要上、皮膚の露出が必要となります。

その際に脱ぎ着しやすい服のほうが好ましいです。

トップスは簡単にめくれるゆったりしたシャツやブラウスなどが良いでしょう。

ワンピースやタイトでずらしにくいものは避けましょう。

ボトムスはウエスト周りがゆるいズボンが良いでしょう。

きつく脱ぎにくいものは避けましょう。

ベルトはつけてもOKですが、腹痛があるときはお腹を締め付けるのがつらいこともあるので、できれば避けたほうが楽です。

ワンピースやスカートもだめではありませんが下からお腹までたくし上げる形になってしまうので無駄にお互い気まずくなるので避けた方が無難かもしれません。

腹部の触診の際には上は肋骨下縁の少し上まで、下は骨盤あたり(骨盤の横に出っ張っている部位=腸骨稜、上前腸骨棘の少し下)まで上げ下げすることがあります。

女性の方はブラジャーのワイヤーやホックが邪魔になることがあるので注意が必要です。

ズボンであればその高さまで下げても見える下着は最低限ですみます。

最近はずらした部位にタオルをかけて配慮することが多いですし、医師側も特に女性の診察は注意を払うようにしていますので、通常女性看護師と一緒に診察しますのでご安心ください。

腹部の診察では診察台で横になりますので靴も脱ぎやすいものが良いでしょう。

腹部超音波検査(エコー検査)時に気をつけるポイント

基本的にはお腹を露出する検査になりますので、医師との対面診察時に準じる服装で問題はないでしょう。

注意点としては、エコー検査では、お腹にあてる器械(プローブ)を滑らせるためにゼリーを使います。

もちろん不必要な部位に当たらないように布やタオルなどで覆ってくれますが、検査の都合上ゼリーが服についてしまう場合があります。

ゼリーは簡単に拭き取れますが、念のため洗えない服や大事な服は避けると安心です。

特に医師がベッドサイドで行う場合は、配慮が行き届かないこともあります。

クリニックの検査では丁寧に対応してもらえますが、救急外来ではスピード優先になることが多いので特に注意が必要です。

辛いから受診しているはずなのでそんな余裕はないかもしれませんが。

女性の場合、腹部の診察よりさらにブラジャーのワイヤーやホックなどが当たってしまう可能性があるのでノンワイヤーや柔らかい素材、スポーツブラのようなものが良いかもしれません。

また妊娠中は検査そのものの注意点が異なることがあるため、必ず事前に医師やスタッフに伝えておきましょう

腹部付近のアクセサリーは事前に外しておいた方が良いでしょう。

胃カメラ検査時に気をつけるポイント

一般のクリニックや有症状の検査時にはそのままの服装で行うこともありますが、健康診断や人間ドックなどで行う場合は、検査着に着替えて行うことも多いとも考えられますので脱ぎ着しやすく着替えやすい服装が良いでしょう。

経口内視鏡でも経鼻内視鏡でも顔、首周りに機器が来る検査になりますので、首周りがゆるい服装が良いでしょう。

空気を送り込み消化管を風船のように膨らませて観察する検査になります。

医師は検査終了時にはなるべくガスを抜いてからスコープを抜きますが、どうしても腸までガスが送り込まれてしまいます。

検査後もおなかが張った状態であることも多いので、おなかを締め付ける服装は避けたほうが良いでしょう。

検査台には靴を脱いで上がりますので脱ぎやすい靴が良く、検査終了後にふらつきやすくなる方もいますのでヒールの高い靴は避けておきましょう。

胃カメラは左を下にして横になる体勢(左側臥位)で行います。このとき、髪が顔にかかると検査の邪魔になることがあるので、髪はまとめておくのがおすすめです。

ご自身の唾液がかかってしまい汚れてしまうこともあるので顔にかからないように髪ゴムでまとめられるようにしておきましょう。

検査中に酸素飽和度を測るモニターなどを装着する場合があります。

指の爪に装着しモニタリングを行いますが、マニキュアやネイルで正しく測定できなくなることがあります。

派手なものや色の濃いものは避けるようにしましょう。

ピアスやネックレス、腕時計などの金属類は検査の前に外しましょう。ベルトも外しておくとスムーズです。

その他の検査でも基本的にはつけないほうが良いでしょう。

前半のまとめ

病院での診察や検査では、服装やアクセサリーの選び方が診察のスムーズさに影響します。

特に消化器科では、お腹を診る機会が多いため、脱ぎ着しやすい服装が重要です。

前半では、

  • 医師との対面診察時
  • 腹部超音波検査(エコー検査)時
  • 胃カメラ検査時

について解説してきました。

消化器科の診察・検査では、お腹を出しやすい服装、締め付けの少ない服装を意識するとスムーズに受診できます。

それでは後半戦に続きます。

後半戦はこちらから↓↓↓

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