現役外科医が実際に胃カメラを受けてみた -40歳からの検診を考える【前編】

現役外科医が実際に胃カメラを受けてみた ― 40歳からの検診を考える【前編】 おなか不思議メモ
現役外科医が実際に胃カメラを受けてみた ― 40歳からの検診を考える【前編】
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現役外科医が実際に胃カメラを受けてみた ― 40歳からの検診を考える【前編】

外科医が胃カメラを受けてみた!!

こんにちは。

外科医のもぐたんです。

「内視鏡検査」。

医師として“やる側”でいる分には日常の一コマですが、 いざ自分が受ける側になると、

これがなかなかハードルが高いものです💦

というか、医師でなければ基本的には“受ける専門”ですよね😂

2025年に40歳を迎えるにあたり、まず頭に浮かんだのが

「検診、どうしよう?」

という疑問でした。

今回は、外科医の私が久しぶりに胃カメラを受けてみた感想と、

  • なぜ胃カメラを選んだのか
  • 他の検診はどう考えたのか

について、 会社の検診と自治体の検診を比較しながら、前編・後編に分けてお話ししたいと思います。

久しぶりの「医療機関を受診する側」

40歳のうちに

  • 胃カメラ
  • 大腸カメラ

を受けようと考え、まず悩んだのが、
「どこで受けるか?」
という点でした。

会社の検診では、 胃カメラも大腸カメラも基本的には含まれていません。

そのため胃がん検診としては、 自治体の

  • 胃カメラ
  • バリウム検査

のどちらかを選ぶ必要があります。

一方、大腸がん検診は便潜血検査ですが、
私は最初から大腸カメラを受けたいと考えていました。

大腸カメラは検診には含まれないため、 多くの場合

  • 自費診療
  • 人間ドックのオプション

として行われます。

さて、ではどこで受けるか。

  • 自分の勤務先?
  • 勤務先のグループ病院?

福利厚生で割引が効いたり、 勤務時間の合間に受けられそう、というメリットはあります。

ただし問題は……

  • 知り合いにやられる
  • 知り合いに「やられているところ」を見られる

という点。

一方、グループ病院なら知り合いはいませんが、

逆に「腕は大丈夫かな……?」

と、失礼極まりない不安が頭をよぎります💦

悩んだ末、 友人がやっているクリニックでお願いすることにしました。

友人であれば腕は信頼できますし、 福利厚生は効きませんが、 それが友人の収益になるなら私のお金も本望です。

……推し活みたいなものですね(笑)

ちなみに大腸カメラについては、 「知り合いにやられる問題」には賛否両論ありますが、

学生時代は裸の付き合いをしていた仲ですし、 推し活のために耐えることにしました😂

なお、妻に相談したところ

「絶対ノー!!」

とのことでした😇

……そりゃそうだ笑

そういえば、医師として働いてからは、ほとんど自分の勤務先で処方してもらったりするくらいで勤務先以外の医療機関に受診することはありませんでした。

どんな手順で受診するんだっけ?

というところからでした。

いざ、クリニックへ!!

内視鏡の予約を取り、説明を受け、

  • 前日21時以降は絶食
  • 当日は少量の飲水のみ

として、いざクリニックへ。

今回は前処置のいらない胃カメラからです。

自治体から届いたがん検診の案内を渡し、受付を済ませます。

……と、ここで医療者としてやってはいけないミス。

マスクを忘れました😨

友人のクリニックという安心感からか、 はたまた緊張していたのか……。

医療機関に行くときは、マスクを忘れずに!

これは声を大にして言いたいと思います。

いざ、検査へ!!

内視鏡室へ案内され、

  • 麻酔薬アレルギーの確認
  • 咽頭麻酔

を行います。

仰向けで喉に麻酔スプレーをかけ、5分ほど待機。

喉の感覚が鈍くなり、 ピリピリして、味は……正直、苦い😖

「飲み込んでください」の合図で

「に、にがい……」

看護師さんに指示され左側を向いて半身になります。

人生で4回目の胃カメラの始まりです。

事前に友人との相談で、今回は「鎮静なしの口から」でお願いしてあります。

検査の苦痛を考えたら、「鎮静ありの口から、もしくは鼻から」でも良いのですが、

患者さんにやることもある手前、苦しさを分かち合った方が良い、という正義感で今回は経口でチャレンジです。

友人のクリニックでは、経口からだけど経鼻用に近い?なるべく細いのでやってるとのこと。

これなら頑張れるかも…?

と、期待を抱いて、いざ開始。

つ、つらい…。

人間はやはり口呼吸に慣れているようで、いきなり口をスコープで塞がれると、

人は一瞬、呼吸の仕方が分からなくなります。

パニックになりかけたところを、 ベテラン看護師さんが「鼻から、ゆっくり呼吸しましょう」

と落ち着いて誘導してくれました。

この優しさが、本当に身に沁みます。

咽頭反射(異物を外に出そうとする反射)は 若いほど強く、やはり最初はつらいですが、 少しずつ慣れてきます。

慣れてくると、 目の前のモニターを眺める余裕も出てきました。

ちょっと遠くて見づらかったですが、概ね問題なさそうだなーとか考えながら観察していました。

自分の体はこうなってんだなーとか、知的好奇心が勝ってしまうのは医師の悪い癖かもしれません笑。

食道を観察し、奥の十二指腸を観察し、胃を膨らませながら胃内を観察していきます。

胃はものすごく伸び縮みをする臓器で縮んでいるときは、ヒダが多く、ヒダとヒダの間が観察しにくくなるため、ヒダを伸ばすために、目一杯空気を送り込んで、胃を膨らませる必要があります。

これがかなりの圧迫感になり、すごくゲップがしたくなります。

めちゃくちゃコーラを飲んだ後に、ゲップをしたくてたまらなくなる感じです。

しかし、ゲップをすると胃内の空気が逃げて、もう一度やり直しになるので、

が、がまん、我慢…。

最後はもう一度、食道を観察しながら引き抜いてきて終了です。

お疲れ様でした、わたし!!!!

まとめ

今回、現役外科医が鎮静なしの胃カメラを受けてみました。

結果、

「鎮静あり」がおすすめです笑

もちろん人生経験として鎮静なしで一回やってみるのが良いとは思います。

  • どうしても不安
  • 苦手意識が強い

という方は、最初から鎮静ありで良いと思います。

ただし鎮静を行う場合は、

  • 薬剤アレルギー
  • 一時的な意識レベル低下
  • 当日の車・自転車の運転不可
  • 付き添いが必要な場合がある

など、注意点もあります。

必ず医療機関で説明を聞いた上で、 自分に合った方法を選んでくださいね☺️

今度から内視鏡の際には患者さんに優しくしよう。

と改めて心に誓ったDrもぐたんなのでした。

次回の【後編】では、

  • 会社の検診
  • 自治体の検診

それぞれの違いと、 本当に受けるべき検査の考え方についてお話しします。

それではまた次回。

さよなら、さよなら、さよならー☺️

今日のもぐったー:
胃カメラは人生で4度目だったと思います。初めては、高校3年生の受験期に、おそらく受験勉強のストレスで十二指腸潰瘍が出来、父親にやってもらいました。輸血寸前まで貧血が進んでいたのは良い想い出です笑。2回目はその治癒判定でもう一度父親に。
研修医になり、消化器内科をローテーションしている時に先輩の実験台にもなりました。
あのときは辛かったなー。研修医の1つ上の先輩で人生初の胃カメラだったようです😂
あれから今まででも、かなりの技術の進歩もありますし、辛い、という想い出しかありませんでしたが、今回のでだいぶ、物心ついたというか、だいぶイメージできるものになりましたね。
まー…あまりやりたくはありませんが😇
でも、今後もきっと長い付き合いになっていくんでしょう。
今度はバッチリ鎮静してやろう。と思えた経験でした笑。